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山行記録

三国 谷川岳 雪上技術訓練 2011/12/10-11

メンバー: P(CL)、M、R
天候: (10日)晴れ、(11日)曇り
タイム:
<12/10>
水上駅(08:49-09:55)<バス>谷川岳ロープウェイ駅(10:15-10:30)<ロープウェイ>天神平(10:45-11:15)→幕営地(12:00-12:40)→雪上訓練(13:00-15:30)→幕営地(16:00)
<12/11>
幕営地(07:20)→熊穴沢避難小屋(07:45)→天狗の留まり場(08:15-08:25)→肩の小屋(09:20-09:30)→幕営地(10:50-11:30)→天神平(12:00)<ロープウェイ>谷川岳ロープウェイ駅(12:30-13:15)<バス>水上駅(13:35)

今季初の雪山で雪上訓練を行うことになった。

10日
水上駅のバス停は前日の雪のせいかツルツルに凍っていて初っ端から尻もちをつく。バスから青空に映える白い山々を眺め、期待が湧く。約20分で谷川岳ロープウェイ駅に到着。
どんどん高度を上げるロープウェイから背後を振り返ると、雪がついた白毛門、笠ヶ岳が控えている。
天神平に到着すると2パーティが準備をしていた。スキー場は本日オープンだが、スキーヤーはほとんどいない。朝日岳まで見渡す。
我々も雪山装備の準備をする。ピッケルの持ち方、使い方、雪上の歩き方を教わる。登りも下りも基本はキックステップで。
幕営地に向かい駅から右の斜面を登る。ふかふかの雪で潜ってしまい、P&Mのラッセルでしばらく登る。わかんを初装着した。途中数パーティが雪上訓練をしている。どのパーティも10~20人近くいる模様。
斜面を登りきり、登山道を少し右に入ったところにちょうど一張分の絶好の幕営ポイントを見つけた。雪を踏み固めて整地。といってもうまく平にならず…難しい。けど夏と違い雪は柔らかいからあまり問題はないとのこと。谷川岳、上州武尊、至仏。晴天のもと、周囲の山並がくっきり美しい。
雪上訓練に適した斜面を求めてさまようが、雪質がふかふかしていて滑らない。谷の様になった斜面をかろうじてみつけ、そこを訓練地とした。

1. アイゼン装着、歩行
斜面でつけるのに一苦労。オーバー手袋をつけたままでの装着はできず、結局外して行うが、冷たさで指が痛い。オーバー手袋を付けたままで装着できるよう練習しよう。
アイゼン歩行:爪をズボンの内側にひっかけることで転倒する。爪を反対の足のスパッツに引っかけないように、やや足を広げ気味で歩く。滑落は転倒から来ることがほとんど。滑落停止といっても、滑りだしたら止められない。絶対に転ばないことが重要。
登り降り:基本はキックステップ。アイゼン装着時も同様。
トラバース:谷側の足先を下に向ける。ピッケルはシャフトを斜面にすぐさせるように胸の前で持つ。

2. 滑落停止
まずは転ばないこと!一度滑りだしたらピッケルでは止められないことが多い。万が一転んでも、とにかく滑りださないうちに止めること。うつ伏せで、体をできるだけ広範囲に地面に押し付けて摩擦を強くする。アイゼンを履いているときは膝から下を上にあげ、アイゼンが引っかからないようにする。

3. ビレイ
まずはどれでもセルフビレイ(インクノット)
a. スタンディングアックスビレイ
セカンド、リード、両方のビレイに使える方法。
シュリンゲを短めにピッケルのシャフト上部にガウヒッチでかけ、それにカラビナをかけてザイルを通す。セカンドのビレイ時は、仰け反り気味に谷側の足でピッケルの頭を踏み押さえる。ザイルは谷側の足と同じ側の脇の下から後ろへ回し、反対側(山側)の肩の上から前へ持ってくる。谷側の手の平を上に向けてザイルを持つ。山側の手は決して離してはいけない。ザイルが緩まないように、登る速度に合わせてザイルをどんどん手繰る。
b. 肩がらみ
持って行かれそうになる。スタンディングアックスビレイの、雪下に埋めるピッケルからとる分がないバージョンと理解。屈曲点が一つ減る毎に制動力がこんなに違うのかと驚く。
c. 腰がらみ
最もよく使う。お尻と足の置き場をしっかり確保してビレイすること。

4. ラッセル
周りの雪を落とし、しっかり踏み固めて進む
雪が深い場合は、ピッケルで雪を落としてから踏み固めて進む

幕営地へはショートカットを狙い、藪こぎして帰る。
夕食はすき焼き。空は晴れ、月が煌々と光る夜。皆既月食の日で観察をもくろんでいたが、21時45分欠け始めを確かめた後、眠気に勝てずハイライトを見ることはできなかった。

11日
翌日5時10分起床。ネギ味噌ラーメンで朝食。急用で急きょ帰ることになったMと幕営地で別れ、谷川岳へ向かう。昨日とは違い、ガスっていて展望はない。天狗の留まり場を過ぎて少し行くと風が強くなってきた。20人ほどのパーティを2回追い越し、おぼつかないトレースに沿って登る。どんどん吹雪が強くなってきた。肩の小屋が見える頃に雪はさらに深くなり、ラッセルしながら進む。小屋から少し上方に大きな道標があり、そこが頂上かと勘違いして進み、到着してから頂上はさらに150m上方と気付く。風雪はさらに強くなり、ホワイトアウトの危険があったので登頂はやむなく断念して下山を開始した。1パーティは途中で引き返し、もう1パーティは小屋までで引き返して行った。
下山途中では多数のパーティとすれ違った。彼らは登頂したのであろうか。
下に下りると嘘のように晴れていた。山はあんなだったのに…と悔やまれた。
幕営地に戻り、デポしていた荷物を回収して下山した。(R)
ロープウェイ内から天神平方面
天神平駅
オープン初日の天神平スキー場
陽が照らす谷川本峰
至仏、上州武尊をバックに天神尾根を目指す
休憩中の先行パーティ
天神尾根への力強い登行
雪上訓練を終えて
谷川本峰と天神尾根
幕営地からの谷川岳
南の雲がたなびく夕景
夕闇せまる白毛門、笠ヶ岳、朝日岳
欠け始めた月
2011年12月10日21時52分撮影
黒雲と赤城山の間隙に顔を出した朝日
上部にガスのかかった朝日に燃える西黒尾根
ガスのかかる谷川岳上部と天神尾根
ツェルトを被せてデポ
ここでスノーバーを忘れてきてしまった。誰か見つけたら連絡ください。
最高到達点の道標の前にて
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