南アルプス 白峰三山 2011/08/13-14
メンバー: N(CL)、C、R、(以下、北岳のみ)B
天候: (初日)晴れのち曇り、(二日目)晴れ
タイム:
<8/13>
新宿駅(前日23:54)<電車>甲府駅(02:21-04:00)<バス>広河原(06:10-06:25)→二俣(08:20-08:30)→上部二俣(09:25-09:50)→八本歯のコル(10:40-11:10)→北岳(12:10-12:40)→北岳山荘(13:40-13:50)→中白根山(14:35)→間ノ岳(15:35-16:05)→農鳥小屋(17:10)幕営
新宿駅(前日23:54)<電車>甲府駅(02:21-04:00)<バス>広河原(06:10-06:25)→二俣(08:20-08:30)→上部二俣(09:25-09:50)→八本歯のコル(10:40-11:10)→北岳(12:10-12:40)→北岳山荘(13:40-13:50)→中白根山(14:35)→間ノ岳(15:35-16:05)→農鳥小屋(17:10)幕営
<8/14>
農鳥小屋(05:05)→西農鳥岳(05:45)→農鳥岳(06:35-06:50)→大門沢下降点(07:15-07:25)→大門沢小屋(09:30-09:45)→舗装道路の登山口(11:30-11:40)→奈良田第一発電所(12:10)→奈良田温泉(12:30-13:30)<バス>身延駅(14:30-15:00)<電車>新宿駅(17:40)
農鳥小屋(05:05)→西農鳥岳(05:45)→農鳥岳(06:35-06:50)→大門沢下降点(07:15-07:25)→大門沢小屋(09:30-09:45)→舗装道路の登山口(11:30-11:40)→奈良田第一発電所(12:10)→奈良田温泉(12:30-13:30)<バス>身延駅(14:30-15:00)<電車>新宿駅(17:40)
Cと初めて山行を共にするべく日程を調整。行先は…。北岳に行きたいというC。バリエーションルートを好む会の趣向にそぐわないお盆の北岳山行計画となった。せっかく北岳に行くなら是非とも白峰三山に行きたい!心配する会員もいる中、リーダーNは共同装備を全部引き受け、1泊2日白峰三山縦走へのチャレンジを許してくれた。ダメだったら北岳だけで引き返してこよう。そう言って始まった山行。
13日
新宿発23時54分発、ムーンライト信州号で甲府へ。バス停で仮眠をとり、4時発のバスで広河原に到着。吊り橋から見える北岳に期待が湧く。広河原山荘の脇を通り、大樺沢へ。沢沿いの道を登る。水の勢いが清涼感を与え心地よい。言われていた程の混雑ぶりではないが、やはり登山者は多く、何組か抜きながら進む。ようやく明るい二俣で休憩。左俣コースの雪渓に、これが先月早川尾根からみたところだと感慨深い。雪渓の端は解けており、登山道はしっかりしていた。途中地響きのような音がしたと思ったら雪渓の一部が大きく崩落し雪煙を立てていた。このあたりからCの歩調がゆっくりとなる。辛そうだが、音をあげず一歩一歩進む。上部二俣のお花畑で休憩。この後急登で梯子が続き足に堪える。下山者と道を譲り合いながら進み、やっと八本歯のコルへ。下では青空も見えていたが、ここではガスが上がってきて間ノ岳も頭を隠してしまう。あと1時間で北岳。もう一息だけど、その先は行けるだろうか…北岳山頂でCとNを待つ。二人はトラバースの分岐点に荷物をデポし空身で登ってきた。三山縦走決行の様子。山頂はガスっていて展望はゼロ。せっかくここまで来たのに…明日の農鳥からの展望に期待しよう。ここで北岳まで同行したBと別れ山頂を後にした。
余裕をもって下り、北岳山荘到着。色とりどりのテントがテン場をうめていた。トイレはとてもきれいで感激。ここでCの体調不良を知らされる。それでよくここまで来られたとしばし唖然。曇り空の下、中白根山までゆっくりゆっくり登る。中白根山頂で手袋の落し物。前を行った二人組がザックにつけていたものだ。早く行って届けるよう任命を受け、先の二人を追う。間ノ岳までは岩場があり、幾つも小ピークを越える。途中で任務を果たしたが、ここで待つより山頂で待った方がよかろうと判断しそのまま進んだ。展望はほとんどない中、アップダウンを繰り返しようやく間ノ岳山頂到着。先に山頂にいた方々と話したり写真を撮ったり行動食をとったりしても二人は来ない。風をよけてザックを枕に本気で寝入った頃、話声で目覚めた。遠くから山頂をみても私がいないので心配したとのこと。すみません…あとは本日の目的地農鳥小屋まで下るだけ。棒のようになった足を何とか動かし進む。途中雷鳥の親子に出会う。尾根に小さく見える赤い屋根を目指してザレた道を下る。17時10分農鳥小屋到着。テント設営後、水場へ。小屋から約15分下ったところにあり往復30分強。これが堪えた。ビールで乾杯し、C特製野菜トマトスープ煮、五目御飯、ワインを頂いて20時就寝。
14日
翌日3時40分起床。昨日とはうってかわり快晴。東に朝焼け、山々が影をなし、富士山が秀麗な姿で映る。西には月、月明かりに照らされた山並みも美しい。今日は良い予感がする。準備を整え西農鳥岳への稜線を進む。展望がよいので多少の勾配があっても気持ち良い。山頂からは360度のパノラマ。間ノ岳の向こうに北岳、その向こうに八ヶ岳、北西に北アルプス、西に中央アルプス、南にはこちらから伸びる尾根伝いに塩見岳が聳える。南東には富士。あ~、ここまで頑張ってきてよかったねとみんなで喜んだ。農鳥岳でもう一度パノラマを楽しむ。名残り惜しみながら大門沢下降点へ。下降点からはほとんど急坂の樹林帯。暑さと闘いながらひたすら下る、下る、下る。下っても下っても下る。足場の悪さや急坂、大きな段差に苦戦しながらもテンポよく下山。予定どおり奈良田に到着した。決して楽ではない行程を成し遂げたみんなの頑張りにビールで乾杯し、帰路についた。(R)