八ヶ岳 赤岳 敗退~硫黄岳 2011/03/05-06
メンバー: M(CL)、T、A、G、(以下、入会希望者)D
天候: 晴れ(両日とも)
タイム:
<3/5>
登戸(08:00)→美濃戸口(12:10-12:25)→行者小屋(15:20)
登戸(08:00)→美濃戸口(12:10-12:25)→行者小屋(15:20)
<3/6>
行者小屋(06:05)→文三郎道分岐(07:40)→行者小屋(08:40)→赤岳鉱泉(10:00-10:05)→硫黄岳(11:20)→赤岳鉱泉(12:30-12:40)→美濃戸口(14:20)→登戸(18:00)
行者小屋(06:05)→文三郎道分岐(07:40)→行者小屋(08:40)→赤岳鉱泉(10:00-10:05)→硫黄岳(11:20)→赤岳鉱泉(12:30-12:40)→美濃戸口(14:20)→登戸(18:00)
強風で知られている冬の八ヶ岳に登った。
初日は車で美濃戸口まで入り、3時間ほど歩き、行者小屋にテントを張る。まだ日が高く、風もなく快適である。雲一つない青空。時間をかけて飯を炊き、カレースープを作り、食事を楽しむ。翌日に備えて19時前には寝る。
翌朝4時の気温は-18度。風はわずかだが非常に寒く、手足の指先が容赦なく痛む。ザックに行動食のみ残して、明るくなった6時ごろに出発。文三郎道を登っていく。樹林帯を抜けると急登が始まる。踏み跡をたどるだけだが、雪が軟らかく粉状なので、一歩ずつ注意して進まねばならない。登るほどに風が強まり、細かい吹雪が顔面に吹き付ける。文三郎道の分岐で完全に稜線に出ると、風はいよいよ強まり、互いの声が届かないほどになる。体勢を低くして耐えなければ飛ばされそうだ。稜線を登りはじめて数分で、あまりの強風に撤退を決断。先頭のTが引き返したのを見て、後に続く我々も横歩きになって戻りはじめる。
すれ違う人は多かった。他にも様々な人数や年齢層のパーティが文三郎道を登って赤岳を目指していた。
行者小屋に戻ってくると寒さも和らぎ、もとどおりの穏やかな晴天が続いている。悔しいので赤岳鉱泉まで行って、Mと二人で硫黄岳を目指す。樹林帯は非常に快適で、赤岳から横岳、硫黄岳までの縦走路がはっきり見えて良い眺めである。稜線に出てからはやはり風が強く、顔を前に向けて歩くのも大変だが、寒くないせいか早朝ほど恐ろしくはない。12時になったら引き返す予定だったが、思いのほか早く1時間あまりで山頂に着いた。真っ平らで片方が火口になって切れ込んでいる、おかしな山頂であった。下りは樹林帯をシリセードで滑り降りて、しばし童心に帰る。降りてみると踏み跡から外れていて少しひやりとしたが、しばらく登り返すともとの道に戻れた。赤岳鉱泉で待機してくれていた3人と合流し、美濃戸口まで下山。(A)