三国 刃物ヶ崎山 東南稜 敗退 2010/06/26-27
メンバー: T(CL)、P、(以下、入会希望者)M、K、A
天候: 曇りのち雨(初日)、雨(二日目)
タイム:
<6/25>
会事務所(22:22)<レンタカー>奥利根湖ゲート(02:24)
会事務所(22:22)<レンタカー>奥利根湖ゲート(02:24)
<6/26>
奥利根湖ゲート(06:12)<レンタカー>奥利根湖(06:30-07:14)→青い梯子段(07:14)→1009m地点(08:09-08:19)→1113m地点(09:02)→1200m付近の巨木(11:02-11:17)→1300m付近の平らな地点(11:44)→1534.3m三角点(17:02)
奥利根湖ゲート(06:12)<レンタカー>奥利根湖(06:30-07:14)→青い梯子段(07:14)→1009m地点(08:09-08:19)→1113m地点(09:02)→1200m付近の巨木(11:02-11:17)→1300m付近の平らな地点(11:44)→1534.3m三角点(17:02)
<6/27>
1534.3m三角点(07:30)→1300m付近の平らな地点(12:03)→青い梯子段(14:34)
1534.3m三角点(07:30)→1300m付近の平らな地点(12:03)→青い梯子段(14:34)
6月25日。22時、レンタカーに荷物を積み込み東京から奥利根湖を目指し出発。道路は非常に空いており、2時過ぎには奥利根湖ゲートに到着。ゲート開放が朝6時のため、適当な場所に幕営。1杯やって就寝。
6月26日。6時頃起床。荷物を片付け、ゲートから奥利根湖へ向け出発。奥利根湖は釣り人でにぎわっていた。駐車場に車を停め、身支度を整えていると、釣り人の一人が話しかけてきた。どうやら沢屋かどうか気になっているらしい。しきりに「魚が逃げるから沢を行くなら静かに行ってくれ。」と言っていた。
7時ごろ準備が完了し、青い梯子を登り山へ入る。コンクリート造りの建物がある場所までのわずかな距離には明瞭な踏み跡があるが、それをすぎると踏み跡は一切なくなる。藪の中を進みながら、適宜ペナントや目印を設定。帰りのルートファインディングに備える。
1時間ほど歩き、8時過ぎに1009m付近の平らな場所で一本入れる。まだ藪の中のため見晴らしはあまりよくない。
1113m地点を越えると尾根が比較的平らになり広くなる。今まで以上に慎重にペナント、目印を設定。巨木の下で一本入れる。
1250m付近まで進むと、比較的見通しが良く、巨木が横たわる場所に出る。正面には1192mのピークが見える。地図で行き先を確認。背の丈ほどある藪の中へ入っていく。まさに藪漕ぎ。藪の中を平泳ぎで進んでいく。1300m付近の非常に見晴らしが良い平らな場所へ。その中心には背の高い木が1本たっている。
ここからが本番。尾根沿いに進むとシャクナゲが群生している。簡単に巻ければ良いが巻けない場合はシャクナゲに突っ込むしかない。非常に多くの体力と時間を奪われる。だんだん藪も深くなり、5mほど前を歩くメンバーが見えなくなる。時々、声を掛け合いながら進む。15時30分頃、1350m付近の比較的なだらかな場所で一本入れ、1534.3mの三角点を目指す。
だんだん傾斜も厳しくなり、1534.3mへの最後の詰めは藪+急登。ほとんど懸垂状態だった。笹を束にしてフリクションを効かせながら体を持ち上げる。
17時頃、1534.3mの三角点(未確認)に到着。幕営場所を探すも笹だらけで幕営できる場所がまったくない。仕方なく、笹を踏み倒し無理やり幕営する。夕飯を食べ、酒を飲み、20時30分過ぎには就寝。
6月27日。4時過ぎに起床。天候は雨。天候不良のため先の状態がわからない。藪漕ぎが続くと仮定すると今のペースでピークに立つのは不可能。残念だが今回はおとなしく下山することに。朝飯を平らげ、荷物をまとめ7時過ぎに下山開始。
ルートファインディングしながら下山するも、登りでつけたペナントが見つからない。そのまましばらく下ったが、間違った尾根を下っていたようだ。地図で現在地を確認。このままこの尾根を下っても駐車場へ戻るのは難しいため、幕営した場所まで戻り、改めてルートファインディング。ほどなく他の登山者がつけたペナントを見つけ、追いかけると下るべき尾根へつながっていた。
その尾根への下りはじめは草木を頼りに懸垂下降。雨で草木が濡れている。足元がいやらしい。しっかりと土を踏むようにしながら降りる。一番の急傾斜を終え、ほっと一息つく。ルートファインディングをしながら「よくこんな藪できついルートを登ってきたな・・・」と自分たちのことだが関心してしまう。
ふと矢木沢側を見ると、木々の間からまるで墨で書いたような見事な雲海が見える。非常に美しかった。
登ってきたときを思い出しながら下山。14時には懐かしい青い梯子に到着。
敗退は悔やまれるが、非常に充実した山行であった。次回は1300m付近に幕営し、1534.3mから先の様子を見に行きたい。(K)